【読書】『ホワイトラビット』 著 伊坂幸太郎

久々の伊坂作品読みました。

amazon内容紹介に惹かれたのがきっかけです。

 

ホワイトラビット

ホワイトラビット

 

 (amazon内容紹介より引用)

楽しさを追求したら、こういう小説になりました。最新書き下ろし長編は、予測不能の籠城ミステリーです! 仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。「白兎事件」の全貌を知ることができるのはあなただけ! 伊坂作品初心者から上級者まで没頭度MAX! あの泥棒も登場します。

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まさに「楽しさを追求した」作品でした。

籠城ミステリー、人質立てこもり事件なんですが、

お堅い感じではなく、おもしろおかしく軽い感じのお話です。

こんなことあったらおもしろいなっていうのを想像して書いた作品なんでしょうが

伊坂さんの頭の中どうなってんの!?とその想像力に感心しきりでした。

凡人には考えもつかないような展開を見せます。

著者が書きながら自分自身楽しんでるのが伝わってきます。

やっぱり楽しんで書いた作品は、読んでる読者にも伝わるし楽しいですね。

 

【読書】『ちょっと今から仕事やめてくる』 著 北川恵海

本日2冊目のレビューです。

今年5月に映画も公開された本作品。

ずっと前から読みたいと思っていましたが、

先日書店で、ときめいて買いました。

本はときめいたときに買うのが一番ですね。

その本が輝いて見えるのです。なんとなく手に取って買ってみたときは、

積読になってしまう可能性が高いです。

 

 

amazon内容紹介より引用)

この優しい物語をすべての働く人たちに

ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。
同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。
なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだった――
働く人ならみんな共感! スカっとできて最後は泣ける"すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー"

 

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スカッとできて、のところがなんだろう?って思っていましたが、

読み終わって納得。たしかにこれはスカッとできて、最後は泣ける作品でした。

読後感は良いです。

 

関西弁のヤマモト、軽い口調が重い状況を軽くしてくれます。

ニカっと笑うヤマモト、映画の配役が福士蒼汰なだけあって、

福士のニカっとした笑顔を思い浮かべながら読みました。(注:映画は見ていません)

 

予想に反した最後の展開でした。

いい意味で、お~そういうことか、と。

ページ数も少なくて読みやすいし、ヤマモトのおかげで気楽に肩の力抜いて読めます。

でも軽いだけではないです、メッセージ性のある作品だったなと思います。

すっっっばらしい作品でした(カホコ風)

【読書】『マスカレード・ナイト』 著 東野圭吾

ようやく資格試験も終わったので、

久々に書籍レビューとまいりましょう。

 

1発目は9/15発売の東野圭吾さん最新作、

そしてマスカレードシリーズの第三弾、

『マスカレード・ナイト』です。

 

マスカレード・ナイト

マスカレード・ナイト

 

 

amazon内容紹介より引用)

 

累計265万部突破 「マスカレード」シリーズ最新作

若い女性が殺害された不可解な事件。警視庁に届いた一通の密告状。
犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!? あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び――。

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新田刑事と山岸尚美のコンビが戻ってきた!

そう思われた方も多いのではないでしょうか。

このシリーズは二人の軽快な会話のやり取りが魅力であり、

またその周辺のキャラクターが個性的で、

仮面をかぶったお客様がたくさんいたり、

ホテルのおもてなしがあったり、

非常に読んでいて楽しめる、

そして読みだしたら止まらない、

そんなシリーズです。

 

最新作もまさにその期待を裏切らない、非常に楽しめる作品でした。

 

今回は警視庁に密告状が届きます。

大晦日のカウントダウンに行われるホテル「コルテシア東京」の

仮装パーティに犯人が現れる、これが密告状の中身です。

 

となればもうお分かり、第一弾と同じく新田刑事が潜入捜査官として

選ばれまたホテルのフロントクラークとして立ち振る舞うわけです。

この時点でわくわくしてしまいますね。

この先は秘密です。本を読んで楽しんでください。

密告者はなぜこのような密告という方法を取ったのか、

そして犯人は?

本編を読んで是非楽しんでくださいね。

【読書】『素敵な日本人』 著 東野圭吾

 

素敵な日本人 東野圭吾短編集

素敵な日本人 東野圭吾短編集

 

  (amazon内容紹介より引用)

内容紹介

短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。

登場する人物がどこか知人に似ていたり、あなた自身にも経験のあるトラブルだったり、つい思い浮かべてしまう妄想の具現化だったり、読み心地はさまざま。ぜひ、ゆっくり読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。

内容(「BOOK」データベースより)

たとえば、毎日寝る前に一編。ゆっくり、読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。意外性と機知に富み、四季折々の風物を織り込んだ、極上の九編。読書の愉楽を、存分にどうぞ。

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久々に興奮してすぐさまブログに残したくなりました。

3/30に発売されたばかりの東野圭吾最新の短編集。

東野圭吾らしい作品で9編それぞれに面白みがある。

 

ネタバレにならない程度に一言で感想を述べる。

 

正月の決意→最後のメッセージ受け取りました!

10年目のバレンタインデー→ファンになっちゃう!

今夜は一人で雛祭り→ふむふむ。

君の瞳に乾杯→まさかの!

レンタルベビー→まじか!

壊れた時計→なるほど。

サファイアの奇跡→いいお話。

クリスマスミステリ→ちょっと凝りすぎたか。

水晶の数珠→良作!

 

個人的には、

10年目のバレンタインデー、水晶の数珠、サファイアの奇跡、レンタルベビー、正月の決意がお気に入りです。

お気に入り多い。

 

最近落ち込んでいてもやもやもやしてた気持ちが吹っ飛びそうです。

東野圭吾さんありがとう。

読書って素晴らしい。

【読書】『陸王』 著 池井戸潤

 

陸王

陸王

 

 (amazon内容紹介より引用)

 

勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか? 

 

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あけましておめでとございます。

 

本年初読みは池井戸潤さんの『陸王』です。

昨年発売された新作です。

 

経営者としての、そして会社と社員の未来を背負う社長としての

挑戦、葛藤、苦悩、そして決断。

 

非常に面白かったです。

 

ビジネスパーソンとしても、ビジネスシーンの中で直面する

それらと重ねて読んだ方も多いのではないでしょうか。

 

昨年末に読んだ池上彰さんの『伝える力』の中で

小説を読むメリットとしてこのように書かれていました。

 

読んでいるうちにどんどん惹き込まれて、自分が主人公だったらどう考えるか?いかに行動するか?といったことを考えながら読み進めることが多いと思います。

ー中略ー

あなたにとって直接体験することではないけれども、さまざまな状況が設定されているために、そこでどう判断すべきか、そのつど考えることができます。

小説をたくさん読むということは、このシミュレーションの数がそれだけ増えるということです。

 

まさにこの池井戸潤さんの作品は、このシミュレーションの数を増やしてくれる、

素晴らしい作品だと思います。

池井戸潤作品、過去のももっと読んでみたくなりました。

 

『陸王』はこの、箱根駅伝ニューイヤー駅伝のタイミングで読んだのも

良いタイミングでした。

 

読みどころは、「利益優先の企業への反骨心」

 

今年の10月期にドラマ化されることが決まったみたいので

今からかなり楽しみです。

2016 読書記録

こんばんは。

 

先日テレビで『ビリギャル』を見ましたが、
予想以上に面白かったです。

 

特に伊藤淳史演じる塾講師の坪田先生から
生徒の可能性を信じ続けることの大切さを教わりました。

 

「ダメな生徒などいない。ダメな指導者がいるだけです。」
「可能性があるって知っておくことって、すごく大事なの」

 

経営の神様と呼ばれた松下幸之助
人間には"無限の可能性"があるということを説いていました。

 

仕事ができない・遅い・失敗ばかりする人
その人はダメな人なのか?
いやいや、ダメと思ったらダメになってしまう。
その人には無限の可能性があるって信じること。
その意識を忘れないようにしたいものです。


今日は今年読んだ本を振り返り。
今年は年間60冊を目標としていましたが、
結果25冊。

 

途中、資格試験勉強で休止期間もあり
目標達成には至らなかったものの
昨年の3冊を大きく上回りました。

 

人生で一番読書した年ですね。

ブログで書けなかった本も含めて、一挙総ざらい。


・『戦略読書』by 三谷宏治

 → ビジネス書と非ビジネス書をバランス良く読むこと

・『しないことリスト』by pha

 → ブクログ通信「2016 年内に読んでおきたい!アカを落とす本8選

   に選ばれたようです。

・『天空の蜂』 by 東野圭吾

 → 映画化されましたね。非常に面白かった。

・『道をひらく』by 松下幸之助

・『仕事は楽しいかね?』by デイル・ドーテン

・『あたりまえだけどなかなかできない29歳からのルール』 by 村尾隆介

・『Excelのイライラ根こそぎ解消術』 by 長谷川裕行

・『君の膵臓を食べたい』 by 住野よる

 → 2016年間ベストセラー総合 第4位(日販調べ)

   2016年間ベストセラー単行本フィクション 第1位(日販調べ)

・『人を動かす』by D.カーネギー

 → ブログ記事あり

・『シンプルだけど重要なリーダーの仕事』 by 守屋智敬

・『仕事の教え方』 by 関根雅泰

・『夢幻花』 by 東野圭吾

 → 2016年間ベストセラー小説 第2位(日販調べ)

   じっくり考える推理小説。さすが東野圭吾

・『お金を稼ぐ!勉強法』by 藤井孝一

 → ブログ記事あり

・『ポジティブ・チェンジ』by DaiGo

 → ブログ記事あり

   作業興奮の原理!

・『自分を操る超集中力』 by DaiGo

 → ブログ記事あり

   2016年間ベストセラー単行本ビジネス 第6位(日販調べ)

・『小説 君の名は。』 by 新海誠

 → 2016年間ベストセラー文庫 第1位(日販調べ)

・『コンビニ人間』 by 村田沙耶香

 → ブログ記事あり

   2016年間ベストセラー総合 第8位(日販調べ)

   2016年間ベストセラー単行本フィクション 第3位(日販調べ)

・『30代にしておきたい17のこと』 by 本田健

・『応用情報技術者(2015)午後問題の重点対策』 by 小口達夫

・『応用情報・高度共通午前試験対策』 by アイテック

・『七つの会議』 by 池井戸潤

 → ブログ記事あり

   2016年間ベストセラー小説 第3位(日販調べ)

・『語彙力こそが教養である』 by 齋藤孝

・『コミュニティケア 15年11月号』 by 日本看護協会出版会

・『道は開ける』 by D.カーネギー

 → 非常に良かったのでブログ記事書きたかった。。

・『伝える力』 by 池上彰

 

来年こそは目指せ60冊!皆様来年もよろしくお願いいたします。

 

【読書】『七つの会議』 著 池井戸潤

 

七つの会議 (集英社文庫)

七つの会議 (集英社文庫)

 

  (amazon内容紹介より引用)

きっかけはパワハラだった!トップセールスマンのエリート課長を社内委員会に訴えたのは、歳上の部下だった。そして役員会が下した不可解な人事。いったい二人の間に何があったのか。今、会社で何が起きているのか。事態の収拾を命じられた原島は、親会社と取引先を巻き込んだ大掛かりな会社の秘密に迫る。ありふれた中堅メーカーを舞台に繰り広げられる迫真の物語。傑作クライム・ノベル。

 

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昨年「下町ロケット」で池井戸潤作品に出会い、

今年「半沢直樹」のドラマにドはまりしました。

あれだけの高視聴率をたたき出したドラマでしたが、

1度も見たことなかったんですよ。

 

「正義感」「反骨心」「逆境」

 

ここら辺の話が大好きなので食い入るように見ました。

そしてビジネスマンとしては必見の出世争い、派閥対立

銀行という組織の中で繰り広げられる数々の戦い。

あれだけの高視聴率になるわけですね。本当に面白かったです。

 

 

そして同じく池井戸潤作品のこの『七つの会議』

2012年に単行本が発売され、今年文庫版が発売されました。

2016年上半期 文庫部門 ベストセラー第1位ということで、

上半期の「顔」となった作品です。

 

この作品は「東京建電」という中堅電機メーカー内で

物語が繰り広げられるわけですが、

やはり「正義感」というところでは、半沢直樹と通じるものがありました。

少しでも話すとネタバレになりそうなので内容にはあまり触れませんが、

会社の秘密が徐々に徐々に解明されていく、この読者を飽きさせない、

後が気になって読みたくなる感じ。

ものすごい面白かったです!

 

東京建電はソニックという会社の子会社でもあるのですが、

私も同じようにある会社の子会社で働いているので

親会社、子会社という観点からも楽しく読むことができました。

 

あと個人的に好きだったのは各登場人物の生い立ちや家族との関係が

書かれているところですね。

人は生い立ちから価値観や判断の仕方、人格形成、パフォーマンス、そして正義感、

など決まってくると思っているので、書いてある/なしは大きな違いです。

キャラクターを一人一人丁寧に扱っている印象でした。

 

池井戸潤作品、片っ端から読み漁りたくなりました。